九州大学医学部医学科に受かった俺にも、英単語をなめて長文ダンジョンで遭難した過去がある
~塾長に「まず単語」と何度も言われたのに、部活を言い訳にしていた俺、自習席で“勉強してる風”スキルばかり上げた結果、英語世界で普通に瀕死になった件~
今、僕は九州大学医学部医学科に通っている。
こう書くと、たぶん思われる。
「この人はきっと昔から英語が得意だったんだろうな」
「英単語帳を見た瞬間、意味が頭に流れ込むタイプだったんだろうな」
「高1の春から長文をサラサラ読んで、“英語は積み上げ科目ですから”とか言ってそう」
違う。
全然違う。
むしろ当時の俺は、
【スキル】勉強してる風 Lv.8
【スキル】今はまだ本気出さなくていい理論 Lv.9
【スキル】部活を言い訳にする Lv.7
みたいな、かなり危険なステータスで生きていた。
そして肝心の
【基礎能力】英単語力
だけが、びっくりするほど低かった。
俺、なぜか「中学の頃も単語そんなにやってなかったし」でイキっていた
当時の俺は、本気でこう思っていた。
「いやでも、中学英語って単語そんなにガチで覚えなくても何とかなってたし」
「文法とノリで読めてたし」
「だから高校英語も、まあ雰囲気でいけるやろ」
出た。
受験世界で何人もの若者を倒してきた禁断理論。
“今までなんとかなったから今回もなんとかなるやろ理論”
である。
この理論、見た目は頼もしい。
だが中身はスカスカだ。
たとえるなら、
木の剣一本で魔王城の前まで来て、
“最初のスライム倒せたし、たぶんいけるっしょ”
と言ってるようなものである。
無理である。
しかも俺は、その無理を無理と認めなかった。
なぜなら人は、
努力不足を認めるより、
謎の楽観論にすがる方が気持ちいいからである。
受験世界の案内人、つまりPolestarの塾長はずっと正しかった
この物語において、忘れてはならない存在がいる。
そう。
受験世界の案内人
こと
Studyroom Polestarの塾長
である。
塾長は、最初からずっと言っていた。
「まず英単語」
「長文が読めないなら、単語を疑え」
「単語を後回しにすると後で苦しくなる」
「とにかく英単語を入れろ」
完璧である。
正論のフルコンボである。
今の俺なら
、
「はい、その通りです」と土下座しながら言う。
だが当時の俺は違った。
「はい!わかりました!」
と、ものすごく元気よく返事をする。
そして次の瞬間には、
何も覚えていない。
いや、正確には、
塾長に言われた内容は覚えている。
だが、英単語の意味は覚えていない。
ここ、かなり重要である。
部活という最強の言い訳を手に入れた俺、単語から全力で逃げる
当時の俺には、逃げるための便利な理由があった。
そう。
部活である。
部活が忙しい。
部活で疲れる。
帰ったらしんどい。
今日は集中できない。
だから英単語は明日でいい。
この流れ、あまりにも自然だった。
自然すぎて、自分でも騙されていた。
だが今なら言える。
あれは部活のせいではない。
部活を盾にして、地味でしんどい英単語から逃げていただけ
である。
だって英単語、地味すぎるのだ。
- やっても急にカッコよくならない
- その場で偏差値爆上がり感もない
- 派手な達成演出もない
- 昨日覚えたやつが今日には逃げてる
なんなんだあいつらは。
英単語、ほぼ野良モンスターである。
捕まえても捕まえても逃げる。
自分専用の自習席という神装備を持ちながら、俺は“やってる風”ばかり磨いていた
しかも福岡校には、
自分専用の自習席
があった。
これは本来、かなり強い装備である。
- 自分の席がある
- 勉強しやすい
- 続けやすい
- 環境が整っている
受験世界でいうなら、
序盤で手に入るにしてはかなり優秀な拠点装備である。
にもかかわらず、当時の俺はその席で何をしていたか。
座る。
単語帳を出す。
開く。
少し真剣そうな顔をする。
ペンを持つ。
一語見る。
二語見る。
三語目あたりで遠くを見る。
そして心の中でこう思う。
「英語って、やっぱ大事だよな……」
いや、
感想を述べるフェーズではない。
覚えるフェーズである。
だが当時の俺は、
勉強している人のフォームだけは異様にうまかった。
- 単語帳を開く角度、完璧
- 眉間にしわを寄せる、完璧
- たまに線を引く、完璧
- ときどきうなずく、完璧
- でも頭の中には全然入っていない、完璧
何も完璧じゃない。
“自習している俺”という見た目だけは、かなり強かった
今だから言うが、当時の俺は
見た目だけならかなり勉強していた。
たとえば自習席に座る。
すると外からはこう見える。
- 真剣な表情
- 開かれた単語帳
- 手にはペン
- 静かにうなずく
- ときどきページをめくる
完璧である。
完全に
“今まさに語彙を吸収している高校生”
である。
だが実際の脳内はどうか。
1分目
「この単語、見たことあるな……」
2分目
「昨日の部活きつかったな……」
3分目
「今日の晩ごはん何かな……」
4分目
「そういえばあの友達、今何してるんやろ……」
5分目
「やば、全然入ってない」
当たり前である。
もはや英単語学習ではない。
座っているだけで時間を消費する高等技術
である。
俺、「長文が読めないのはセンスの問題」とか思っていた
そして、いよいよ事件は起きる。
英語長文である。
受験世界に存在する、
通称長文ダンジョン。
ここは恐ろしい。
単語が弱い者が入ると、
入口からすでに足場が崩れている。
だが当時の俺は、そんなことも知らずに突っ込んでいった。
なぜなら思っていたからだ。
「長文って、まあ読解センスとか集中力の問題やろ」
「なんかノリで読める日もあるし」
「今日は読みにくい日なんかもしれん」
違う。
今日は読みにくい日
ではない。
ずっと単語を覚えていない人
である。
ここを当時の俺は完全に間違えていた。
長文ダンジョン突入。1行目で不穏。3行目で迷子。5行目でもう終わる
長文を読み始めた俺は、最初だけ余裕があった。
「まあ、なんとかなるやろ」
またお前か。
だが1行目で異変が起きる。
知らない単語。
2行目。
また知らない単語。
3行目。
知ってる単語もある。
だが繋がらない。
4行目。
“however”だけ見つけて少し安心する。
5行目。
何の話か全然わからない。
6行目。
教育の話っぽい。
7行目。
いや、環境問題かもしれん。
8行目。
待て、これ医療では?
9行目。
もういい。たぶん人類の話だ。
遭難である。
完全に遭難である。
もはや長文読解ではない。
ジャンルを勘で当てるアトラクション
になっていた。
瀕死の俺、ついに“フィーリング読解”という禁術に手を出す
人間は追い詰められると、おかしくなる。
長文ダンジョンでHPが赤くなった俺は、
ついに禁術に手を出した。
その名も――
フィーリング読解。
- なんか前向きそうだからこれ
- howeverの後が大事っぽいからこれ
- 一番長い選択肢は頭よさそうだからこれ
- なんかBがシュッとしてるからこれ
最後の理由、意味不明である。
英語を顔で解くな。
当然、結果は悲惨だった。
外す。
しかもかなり自信を持って外す。
一番恥ずかしいやつである。
そこでようやく俺は真理に気づく。「これ、単語やん」
遅い。
本当に遅い。
だが、俺はここでようやく気づいた。
「……これ、単語やん」
そう。
全部、単語だった。
塾長が最初から言っていたことだった。
長文が読めないのも、
速く読めないのも、
設問がわからないのも、
なんかモヤモヤするのも、
かなりの部分が
単語不足
だったのである。
ここでようやく俺は、
塾長の言葉を
“ありがたい一般論”ではなく、
自分の致命傷に刺さる現実
として受け止めた。
人は一回ちゃんと痛い目を見ないと、
正論を正論として飲み込めないことがある。
悲しいが、本当である。
心を入れ替えた俺、ついに“ちゃんと覚える”という地味すぎる行動を始める
そこから俺は心を入れ替えた。
いや、心を入れ替えたというより、
一回ボコボコにされたから、さすがに逃げられなくなった
が正しい。
英単語を毎日やる。
見たことあるで終わらせない。
意味を言えるまでやる。
忘れる前提で何度も戻る。
短時間でも毎日触る。
やってみて思った。
地味である。
とにかく地味である。
なろう系主人公なら絶対に途中でカットされる地味さである。
「伝説の剣を引き抜く」とかではなく、
「昨日覚えたadmitを今日も確認する」
だからである。
地味すぎる。
だが、効く。
本当に効く。
今まで記号の群れにしか見えなかった英語が、
少しずつ言葉になる。
言葉になると文になる。
文になると意味が流れる。
意味が流れると長文が読める。
すごい。
魔法みたいである。
……いや違うな。
塾長が最初から言ってたやつ
である。
長文ダンジョン、気づけば“遭難エリア”から“攻略可能エリア”へ
単語をちゃんと回し始めてから、
長文の景色は少しずつ変わった。
前は、
- わからない
- つながらない
- 遅い
- 焦る
- 終わる
だった。
それが少しずつ、
- あ、この単語知ってる
- ここ逆接か
- なるほど、こういう話か
- 設問の意味もわかる
- 前より読める
になってきた。
いきなり無双ではない。
そんな都合のいい展開はない。
だが少なくとも、
地図なしで森をさまよっていた人間が、
ようやくコンパスを持った
くらいの変化はあった。
これは大きい。
本当に大きい。
英語長文って、
単語がないとただの暗号だ。
でも単語が入ると、ちゃんと文章になる。
当時の俺には、それが衝撃だった。
過去の俺へ。お前、自習席で“賢そうな沈黙”をしてる場合じゃないぞ
今、過去の俺に会えたら言いたい。
お前な。
塾長があれだけ
「まず英単語」
って言ってるのに、
「はい!」
って爽やかに返事するだけで終わるな。
それは理解ではない。
返事だけ一流の未実行者
である。
あと、自習席で単語帳を開いて、
真剣そうな顔でぼーっとするな。
あれは勉強ではない。
勉強してる人の上位互換コスプレ
である。
外から見たら頑張ってるように見えるのが、本当にタチが悪い。
あと、
「中学のときも単語そんなにやってなかったし」
を高校で持ち込むな。
それ、
村でスライム倒した経験を持って
魔王軍に突っ込むみたいなものだぞ。
そして長文で
「今日はなんか読みにくいな」
とか言ってるが、
それ今日はじゃない。
単語を覚えてない限り、明日も読みにくい。
最後に
九州大学医学部医学科に受かった今だからこそ、かなりはっきり言える。
英語長文で苦しむ人の多くは、
最初から才能がないわけでも、
読解センスがないわけでもない。
その前の土台が、まだ弱いことが本当に多い。
特に英単語は、
地味で、面倒で、後回しにしやすい。
でも、ここを避けると、
長文ダンジョンでは本当に遭難する。
昔の俺がそうだった。
Studyroom Polestar福岡校では、
一人ひとりの状況に合わせて、
何をどう積み上げるかを整理しながら学習を進めていきます。
英単語を後回しにしている。
長文になると急に読めなくなる。
自習しているのに、思ったほど前に進まない。
そんな人ほど、
一度、土台から見直してみてほしいです。
英単語は地味です。
でも、地味なやつほど強い。
そして受験世界では、
そういう地味な積み重ねが最後に一番ものを言います。
長文ダンジョンで瀕死になる前に、
福岡校で最初の装備をちゃんと整えていきましょう。




